多くの保険会社の車両保険には「月々の保険料は安いが補償範囲が狭いタイプ」と「月々の保険料は高いが補償範囲が広いタイプ」が設けられています。どちらを選ぶのが良いかは人それぞれですが、1つの基準となるのが車を運転するのがどんな人かということです。例えば、免許を取って間もない人や仕事やレジャーなどで遠くまで車で行くことが多い人の場合、補償範囲の広さを優先した方がいざというときの備えになります。一方、車を使うのがもっぱら近所への買い物のみという人の場合、補償範囲の広さよりも保険料の安さを優先するのも選択肢の1つです。もちろん、最初は保険料の安いタイプを契約しておき、家族が増えるなどライフスタイルが変わったときに変更を検討しても良いでしょう。
また、車両保険には免責額が設けられています。免責額とはわかりやすく言うと、車が事故で故障し修理する場合の自己負担額のことです。免責額が高ければ高いほど修理する場合の自己負担額も高くなるため、月々の保険料は安くなる仕組みです。なお、自動車保険の場合、車の修理を保険で賄おうとすると、契約を更新する際に等級がダウンして月々の保険料が上がってしまいます。そのため、等級を下げたくないならできる限り自己資金の修理を前提にし、免責金額を高くするのも選択肢の1つになるでしょう。一方、あらゆる故障に備えたい場合は免責金額を0円にするか、低くすることを検討します。いずれにしても自分の車を修理する場合、何をどうしたらいくらかかるのかを考えた上で設定することをおすすめします。